前回の記事では大手塾で伸びる子と、親の特徴、そして大手で伸びない場合の
併塾、転塾という選択肢についてお話しました。
詳しくは前の記事をご覧ください。
今回は併塾、転塾する際に個別指導塾と家庭教師にそれぞれどのようなメリット、デメリットがあるのか書いていきたいと思います。
私個人の経験によるものになりますので、一意見としてご参考にしていただければ幸いです。
▼個別指導塾と家庭教師、共通のメリット、デメリット
大手塾と比較して、個別指導や家庭教師にはどうのような特徴
まずメリットとしては
・子供に合わせるため、授業についていけないということがない。
・いつでも質問できる。
・子供に合わせて宿題や課題を調整できる
・時間の融通が利きやすい
などがあります。
一方でデメリットは
・合格実績や設備は大手に劣る場合が多い。
・周囲にライバルがいないためモチベーションを保ちにくい。
・授業料が高額になりがち
・指導力が高くない先生も見受けられる
などがあげられるでしょう。
▼個別指導塾と家庭教師の違いは?
では家庭教師と個別指導塾にはどのような違いがあるでしょうか。
家庭教師のメリット
・日程、時間の融通が利きやすい。
・家まで来てくれるため通塾の手間がない。
家庭教師のデメリット
・指導力のある先生にあたりづらい。
・費用が高額になる場合が多い。
・教員の都合で授業が打ち切られる場合がある。
・1人だけだと複数教科に対応してもらえない場合がある。
やはり家庭教師の大きなメリットは家まで来てくれるし、個人の要望に合わせてくれるため日程や時間の融通が利きやすいところでしょう。
しかしながら、個人での契約の場合、経験や指導力のある先生に当たれるかは、正直賭けになってしまいます。
いい先生に当たるためには、何度も体験授業を繰り返さなければならない場合も多いです。
仲介業者を通した場合は、ある程度先生を選ぶことができたり、最低限の質が担保されますが、一方で中間マージンを取られるために、授業料が高額になってしまう傾向があります。
また、教員の都合により授業が打ち切られてしまっても、何も保証がありません。
特に受験直前などには看過できないリスクとなりえます。
個別指導塾のメリット
・指導力のある先生に当たりやすい。
・複数教科、過去問対策にも対応してもらえる場合が多い。
・自習室を使える場合が多い
・途中で指導を打ち切られることがない。
個別指導塾のデメリット
・日程的、時間的調節が利きにくい。
・送り迎えが必要な場合もある。
となります。
個別指導塾では個別指導用の研修等が行われている場合が多く、
そのため教員の質がある程度担保されています。
また複数の教員を抱えているため複数教科や志望校対策にも対応可能な場合が多いです。
自習室を利用できる場合も多いですし、教員の都合で指導が打ち切られるということもありません。
一方で家庭教師ほど自由に時間や日程を調節できず、
また家に来てくれるわけではないので、通塾の手間がかかってしまいます。
▼個別指導塾と家庭教師、どっちがいいの?
送り迎えの手間が取れない、もしくは近くに個別指導塾がないために
家まで来て指導して欲しいという場合は家庭教師がお勧めですが、
それ以外の場合では、
指導力の高い先生に当たりやすく、複数教科にも対応してもらいやすい
個別指導塾がお勧めです。
▼『併塾』『転塾』のタイミングは?
第1位:5年生2学期
5年生の2学期は、多くの塾で算数では『比』の分野が始まります。『比』の分野は理解度の差が大きく出てしまうため、授業について行けなくなる子が続出します。なた、社会では『歴史』の分野が始まり、学習の分量が一気に増えるため、『併塾』や『転塾』を考える方が多いようです。
第2位:6年生2学期
6年生の2学期はラストスパートをかけていく時期です。夏までに苦手をつぶしきることができなかったため、苦手な科目をピンポイントで受講する場合や、志望校対策を個別で行いたい場合に利用される方が多いです。この場合は『転塾』はかなりリスクが高いため、『併塾』が多くなります。
第3位:6年生1学期、5年生1学期
学年が変わる切りのいいタイミングで『併塾』や『転塾』を考える方が多いようです。
新学年になって、学習内容が難しくなったり、宿題の分量が増えるにしたがって、だんだん成績が落ちてきてしまい、『併塾』や『転塾』をご検討されるようです。
もし大手塾で伸び悩んでいる、もしくは大手塾に入るか個別指導塾に入るか悩んでいるという場合はぜひご相談ください。