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【武蔵小金井校】過去問分析:中央大学附属中学校 社会・理科編

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武蔵小金井駅周辺の学校の中学入試過去問分析の第2回目。

前回に引き続き、中央大学附属中学校の社会と理科を扱っていきます。

 

中央大学附属中学校の国語と算数の問題傾向、対策はこちらをご覧ください。

【小金井校】過去問分析:中央大学附属中学校 国語・算数編

 

 

社会~知識と常識とそこから考える力~

出題形式

大問2題の形式が多くなっている。

あるテーマに関するリード文が掲載され、それに関連した小問が問われる。

年にもよるが出題数は30問ほどである。

傾向と対策

地理・歴史の出題が多く、公民分野からの出題がやや少ない傾向にある。

地理は各都道府県、地域の特徴を理解したうえで、統計の知識や、世界地理、地形図まで幅広く出題される。

歴史も古代から現代にいたるまで幅広い知識が問われる。

公民は出題数自体は少ないものの、時事問題も含め、何問か問われるため、おろそかにはしないようにしたい。

 

知識問題は標準的な問題が多く、基本的な問題集をやり込んでいれば特別な対策は必要ないと思われる。

同校で特徴的なのは、教科書には載っていないような、常識ともいうべき問題が問われていることと、おそらく受験生の知識にはないことを考察させる問題が出題されていることである。

前者は例えば2019年には犬の犬種を答えさせる問題が出題されていたり、2018年には写真でサバを選ばせる問題が出題されている。対策は簡単ではないが、日ごろから図鑑やテレビ番組など、幅広く興味を持って触れておくことが必要になる。

後者に関しては、「水道が未整備の地域では特に女子が学校に行けなくなる」理由を考察させるなど、自分の知識を総動員して考えることを求める問題が出題される。こちらは教科書を読み込むことである程度対策可能であるが、日ごろからニュースや新聞に触れ、様々なことに興味を持って考えておくことが有用だろう。

まとめると同校の社会は、基本的な知識をベースとしつつ、教科書の学習にとらわれずに、見聞を広めておくことが求められている。

 

理科~基礎知識を使いこなす~

出題形式

大問3題の形式が多くなっている。

実験やリード文があり、それに関連する問題が問われる。

知識問題、計算問題、記述と、出題の形式は多様である。

 

傾向と対策

3つの大問は化学分野、生物分野が2つを占めており、

残りの1つは物理分野、地学分野のどちらかとなっている場合が多い。

ただし、大問として扱われていなくても、ほかの大問の中に数題含まれていることも多く(化学分野の中に地学分野の問題など)

結局は4つの分野すべてを学習しておくことが望ましい。

 

化学分野は、気体の性質や水溶液の性質など、実験と絡めて幅広く出題されるが、

基本的な知識を押さえておけば対応できる問題が多く、得点源としていきたい分野である。

問題集や過去問をやりこむことが一番の対策になる。

 

生物分野は、見慣れない実験が行われたり、表やグラフから考察するような問題が多く出題される。

基礎知識で解答可能な問題も多いため、まずは基礎知識をしっかり固めて取りこぼしのないようにすることが重要である。

一方で、高得点を狙うためには様々な実験や問題に触れ、考察する力が必要がある。

同校の過去問を中心に、見慣れない実験問題などさまざまな問題に触れておくことが重要である。

 

物理分野は、磁界などの基本的な知識を問うものも出題されるものの、

物体の運動など計算を必要とする出題が多い。

算数的な考え方で解けてしまう問題も非常に多く、

どの程度対策が必要かは人によって大きく異なるため、

まず過去問を解いてみることが重要だろう。

対策としては、基礎知識を入れることももちろん必要だが、

どちらかといえば問題数をこなして様々な問題に対応できるようになることが望ましい。

 

地学分野は、比較的配点が低い場合が多いものの、

基本的な知識で解ける問題が多いため、出てきたら得点したい問題が多い。

分野としては地球・宇宙に関連する問題の出題が多いため、

天体を中心に基礎知識はしっかりと固めておきたい。

 

配点と得点のしやすさから考えると

化学→生物→地学→物理、の順番で学習を進めるといいだろう。

 

中学受験をされる方の一助となれば幸いです。

 

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