卒業生コラム

【東大合格者が語る】過去問との付き合い方(国語・数学編)

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『過去問をいつから始めたらいいの?』

『過去問を効率的に活用するにはどうするべき?』

という疑問は受験生であれば一度は考えることではないでしょうか。

 

今回は、個別指導塾フォルテから東京大学文科三類に現役合格した方にお話を伺いました。

この記事を参考に、

☑過去問を始めるべき時期

☑過去問の効率的な使い方

を学び、ご自身の学習計画にお役立てください!

 

私がいつから過去問を始めたのか、どのように活用したのかを踏まえつつ、

こうすれば良かったと思うことも含めて、過去問の活用法について書いていきたいと思います。

 

まず大前提として、過去問が志望校の合格に不可欠であることはいうまでもありません。

 

でも、何も考えず解くだけでは自己満足になってしまうこともあります。

実際私も早く手を付けすぎて、後から考えれば無駄だったな、という過去問の解き方をしてしまいました。

 

受験生の貴重な時間を無駄にしたらもったいない!ということで、

過去問の効果的な使い方を、過去問を始めるタイミングを理解したうえで1年の計画を立てることは非常に重要です。

 

過去問の使い方は科目ごとに異なるため、科目ごとに書いていきたいと思います。

 

【国語】

以外かもしれませんが、古文・漢文の文章の難易度は、実は「共通テスト≧東大」であることがほとんどです。

東大古文・漢文の難しさは、短い行数に必要な情報を全てまとめることにあります。難解な文章を読解することは要求されていません。

従って、基本事項(古文単語・古典文法・漢文句法)を一通り学習したら、過去問に取り組んで大丈夫です。

 

また現代文に関しては、『東大だから』特殊な文章や、問題が出題されることはありません。

そのため、現代文は問題集・参考書を使わないでいきなり過去問で大丈夫だと思います。

 

過去問のコツ①:古文漢文は鉄緑会と赤本を併用する。

鉄緑会の過去問は採点基準が明確に示されています。一方で少しマニアック過ぎて、本番でこんな採点するか??と疑問に思うことも多々あります。

そこで赤本の登場です。赤本は鉄緑会に比べて模範解答がシンプルです。模範解答の要素の中で赤本にも鉄緑会にも載っていたものは、必ず外せないポイントだったと判断していいと思います。

必ず二つの模範解答を見比べ解答に必要な要素を数え上げ、厳密に自己採点をしてください!

 

過去問のコツ②:現代文は赤本と青本を併用する。

先述の通り、現代文は問題集・参考書を使わず、いきなり過去問で大丈夫です。その際出来るだけ先生に添削してもらった方が良いと思います。ただし、自分の解答を客観的に見るためにも自己採点は必要です。

 

使う過去問は、赤本と青本です。青本(駿台が出しているもの)の方が細かく解説も丁寧です。一方模範解答の表現が少し難解なことがあり、自分で書けるわけないだろ!と憤ることも多いです。赤本の解答は古文・漢文と同様に比較的シンプルなので、両方を見比べて自分はどう書くのが適切だったか採点しながら反省してください。

 

現代文において模範解答は絶対ではないので、少しでも違和感を抱いたら積極的に先生に疑問をぶつけてみるのが効果的です。その際、自分は模範解答のどの部分が気に入らないのか(論理が抜けているとか)、どうして自分は別の表現を敢えて用いたのか、自分の言葉で説明してみてください。私は毎週フォルテの先生とこの問答を繰り返す中で、実力がついていったと実感しています。時間をかけて悩み、問答することは一見非生産的にも思えますが、現代文の学習においてはこの瞬間が最も実力が伸びる瞬間だと感じます。

 

【数学】

数学が極端に苦手だった私は、基礎を徹底的に潰しました。

学校で配られていた教科書レベルの問題集を1周した後、典型問題を集めた「一対一対応の演習」を三周し、

過去問を本格的に始めたのは高3の10月です。

遅すぎるのではと自分も不安でしたが、数学は基礎が固まっていないと手も足もでない問題も多く

基礎固めが最も大切なので焦りは禁物です。

 

過去問は赤本ではなく、「東大数学で一点でも多くとる方法(文系編)」を使いました。

解法がマニアック過ぎず文系でも理解できる&よく使う手筋の解説がコラムとして載っている&別解も複数載っているので重宝しました。

 

過去問のコツ③:数学は別解でも解けるようになるまで何度も復習する

東大文系数学では似ている問題が出題されることも少なくありませんまた、別解に載っている解法や考え方が活かせることも少なくありません。そのため、過去問が確実に解けるようになるまで、何度も繰り返し解くことが重要です。

 

過去問のコツ④:添削してもらって論理の穴をなくす

解いた過去問はフォルテで全て添削して頂き、答案の作り方や別解を学びました。二次の数学では答えが合っていても論理に穴があれば「完答」とは言えません。自分では完璧な答案を書いているつもりでも、数学の先生からすると論理に穴があって減点されてしまうことも少なくありませんでした。本番で少しでも減点されないために、数学が苦手な人は特に、誰かに添削してもらうことが必須だと思います。

 

まとめ

過去問との付き合い方のポイント!

国語:複数の過去問題集を見比べつつ、最適解は何か自分で時間をかけ考える。並行して人に添削してもらって自分の答案を客観視することも必要。

数学:必ずしも赤本を使う必要はない。解説が分かりやすく充実しているものを選ぶ。別解まで理解できるように繰り返し解き、答案は必ず添削してもらう。

 

いかがだったでしょうか。

次の記事では英語と社会科目をまとめていきます。

【東大合格者が語る】過去問との付き合い方(英語・地歴編)

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