今回は東大の英語対策について書いていきたいと思います。
まず東大の英語は、難易度はそれほど高くありません。
2倍の時間をかければ9割以上の得点を取ることもそれほど難しくはないでしょう。
逆に言えば東大の英語が難関とされるのは、時間が足りないから、なのです。
2倍の時間をかけても目標点が取れない人は、まず基本的な英語の力をつけてください。
時間が十分にあれば目標点がとれるようになった人は、時間内に解く練習をしていきましょう。
本記事は時間配分と戦略について書いていきます。
想定パターンⅠ 英語で70点前後を目指す人向けの戦略
英語が足を引っ張らない程度に得点したい人、
具体的には70点前後を目指す人はすべての問題を解き切る必要はないと考えています。
ですのでまず捨てる問題を決めていきましょう。
大問ごとに数年分過去問を解いてみて、どれくらい時間がかかるか、得点率はどれくらいかを調べましょう。
基本的に解く順番は時間に対して得点が取りやすいものから解いていくのがいいでしょう。
一方、解き切るのに時間がかかりすぎてしまう大問や、時間をかけても得点がとりにくい大問が捨てる問題の候補になります。
一般的には、第1問のB(たまにC)や、第4問のAを捨て問にする場合が多いです。
第1問のBは段落整除や誤文削除、文章補充などが問われることが多い大問です。
この問題は難易度は平易なことが多いですが、文章が長く解き切るには時間がかかる上に、ちょっとした読み違いで失点してしまうことも多く、かかる時間に対してコスパの悪い大問です。
回答も記号である場合が多いので、最悪直感で書いても正解の可能性がある、ということで捨て問に選ばれる筆頭候補です。
第4問のAは誤文訂正は整除作文が問われることが多いです。英文法がかなり得意な人を除いて、ここの大問は得点がとりにくい内容になっています。ただ、毎年かなり簡単な問題も数問含まれていることが多いので、完全に捨てるのではなく割く時間をきわめて短くすることがお勧めです。
自分の適性に合わせて捨て問を作り、そのほかの分野に対策の時間を割くのが効率的です。
想定パターンⅡ 80点以上を目指す場合
コンスタントに80点以上を目指す場合は先ほどの想定のように捨て問を作ることはできません。
各大問に割く時間を徹底的に短くし、すべての問題を解き切る訓練が必要になります。
私が解いた順番と、時間配分は以下の通りです。
第1問 A(要約)→10分
第2問 A、B(英作文)→20分
ここまでが30分以内に終わっていれば第4問Bを解き、30分を超えていれば第4問Aを解く
第4問 A(文法)→5分or 第4問 B(和訳)→10分
第3問 A、B、C(リスニング)→5分下見+30分
第4問 A or 第4問 B(先ほどやってないほう。時間配分は同じ)
第5問(長文)→20分
第1問 B(段落整除)→残り時間すべて(15分くらい割けるようになるとベスト)
私は前半に書く問題を集めて、リスニングの時間に見直しをしていました。表現がおかしくないか、スペルミスや名詞の単数・複数形の間違いや三単現・時制の間違いがないかを確認していました。(リスニングの説明を聞く時間や、問題の合間など、問題を解くほどではないが暇な時間が生じるため)
以上は高得点を取るための一例となりますので、自分の適性に合わせて戦略を考え、
過去問を使って何度も実践していく中で、時間内に終わらせる訓練を何度もこなしましょう。
各大問の対策方法については本記事では割愛いたしますので、
お困りの方がいらっしゃいましたらぜひご相談ください。