個別指導塾フォルテ国立校は、窓から一橋大学がすぐ隣に見えるほど一橋大学に近く、
一橋大学を志望される生徒も多く、
また一橋大学に通われている優秀なスタッフが大変多いです。
今回は、そんな一橋大学の数学の対策法についてです。
一橋大学は文系の大学ながら、数学が非常に難しいことで有名です。
特に商学部や経済学部は数学の配点が高いため、おろそかにすることはできません。
そして、難易度は高いといっても、
頻出の分野はある程度限られており、しっかりとした対策を積めば高得点を狙うことは十分可能です。
一橋の数学の中では特に微積、確率、整数の3分野が頻出です。難問ももちろん出題されますが、定石をおさえておけば対応可能な問題も多いです。そのため、まずはこの3分野に関して対策を書いていこうと思います。
数学が苦手な人はまずこの3分野のいずれかで確実に1完することを目指し、数学が得意な人もまずはこの3分野を完璧にすることを心がけてほしいと思います。
今回は、現役の一橋生で、数学の自己採点の概算は85%という数強の方に対策法を書いていただきました。
微積
微分、積分は発想というよりはある程度決まった手順での計算をきちんとミスなくこなせるかが問題になる。
よって、数学が苦手だが、1完は欲しいという人にとっては得点源にしやすい分野である。
必要な訓練としては、日頃から計算練習をすること、高次関数の概形を書き慣れること、極値と傾きの表を作ったらすぐにグラフの概形を描けるように練習することが大切であろう。つまり、解き慣れていてかつ分数や根号を含む計算をできれば取れる問題がほとんどである。
微積の対策には一橋の過去問を活用することも有用であるが、それ以上に数をこなすことが重要。
良問を多く掲載している問題集や、東大など他大の過去問を活用して、対策することを薦める。
確率
確率もあり得る事象を丁寧に考えれば答えにたどり着くはずの分野である。また、微分、積分と同様にある程度のパターンを覚えておけば何とかなりやすいことも救いであると言える。
そこでまずは、確率の様々な典型問題のパターンが網羅されている問題集を利用して、典型問題のパターンを理解することが重要。
しかしながら、パターンをおさえても、なかなか完答が難しい問題も多く出題される。
そのため、多くの問題を実際に自分で手を動かして解き、事象の数え方、とらえ方を身体に染み込ませていく必要がある。
ただし、確率は微分、積分に比して解く問題の質が重要である。そこで、一橋の過去問を解く以外でお勧めなのが、お茶の水女子大学の過去問である。お茶の水大学の確率の問題には良問が多いので、難易度が高く苦戦する問題も多いが、きっと力はつくのでめげずに取り組んでほしい。
整数
整数は正答に至るまでの過程を、いかに論理的に記述をまとめることができるかが重要である。
まず、整数は他分野との連関性が比較的低く、単体で対策が立てやすい分野である。しかも、おさえなくてはならない定石の数は比較的少なく、どの定石を使用するのかという着想の部分を磨けば、比較的短期間で一橋レベルの問題に対応できるようになるだろう。
一方、整数で完答を狙おうとすると、それは簡単なことではない。この分野は「~を求めよ」とあっても基本的にそれを求めるまでの過程が見られ、証明のように論理的な記述をすることが求められる。つまり、論理的な記述をできるようになる方が高得点を狙う上ではより重要である。
論理的な記述とは因果関係の飛躍が一切ない答案を指し、自分で問題を解いているだけでは身につかないものであるので、是非とも添削をしてくれる先生を見つけてほしい。
問題集は河合塾の出している分野別対策シリーズの「整数」や、一橋大学の過去問を活用するのが良いだろう。「マスターオブ整数」を使いたがる人も多いが、問題数が非常に多く、難問に交じって悪問も散見されるのであまりお勧めはしない。
問題数はこなしてほしいが、論理的な記述ができるようになるまで何度も書いては添削してもらう作業を繰り返した方がより効率的に力がつくと思う。
まとめ
微積:とにかく数をこなして計算力を身に着ける
確率:良問にたくさん触れて、様々なパターンを体得する
整数:添削を通じて、論理的な表現力を身に着ける
以上を意識しながら学習に取り組み、一橋大学の数学で高得点を目指してください!