お知らせ

桐朋中学の理科

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

桐朋中学の理科の特徴

 

基本情報

大問4問

大問1がエネルギー分野、大問2が物質分野、大問3が生命分野、大問4が地球分野

制限時間30分、60点満点

 

桐朋中学校の理科の特徴

桐朋中学校の理科は、中堅私立中学の中では難易度が高い部類に入ります。

おおよそ35点~45点ほど取れれば合格点に乗ると考えられます。

理科が苦手な方は基本的な問題だけ確実にとり、得意な方は理科で差をつけに行くという戦略が考えられます。

ここでは、桐朋中の理科はなぜ難しいのか、3つの要因について解説します。

 

①記号選択問題は、「すべて選びなさい」がほとんど

桐朋中学校の理科は、記号選択問題が多く出題されますが、そのほとんどが「正しいものをすべて選びなさい」という問いになっています。この場合、全ての選択肢の正誤を判定したうえで答えを求める必要があるため、「1つ選びなさい」という場合に比べて正解するのが一気に難しくなります。1つの選択肢の正誤判定を間違えただけで不正解になってしまいます。

「すべて選びなさい」という問題に正解するためには、その分野に対する盤石な理解が必要になります。中途半端な理解では、どこかの選択肢でつまづくことになります。

 

②文章記述問題や作図問題も多く出題される

他の中学校でも、記号選択問題や計算問題はよく見られます。しかし、桐朋中学校では、短い文章で答えさせる問題や、作図させる問題も多く出題されるので、より多くの出題形式に慣れておく必要があります。

特に、文章記述問題では、「必要な要素をもれなく書く能力」と、「自分の理解が相手に伝わるように分かりやすく書く能力」が必要になります。特に後者は、国語の記述問題を解くときにも必要となり、受験において非常に重要な能力といえます。

 

③制限時間に対して問題数が多い

30分という短い時間の中で、20問以上の小問をこなさなければならないうえに、問題文の字数も多く、問題の種類も多様になっています。この制限時間に対応するためには、知識問題や典型問題を素早く処理できるような訓練をしたり、文章を読む速度を速める訓練をしたりする必要があります。

 

各分野の特徴と対策法

ここでは、「エネルギー」「物質」「生命」「地球」に分けて、どのような出題がされるのか、どのように対策すればよいのかを解説していきます。

 

大問1:エネルギー分野

エネルギー分野は、「てこ」「ばね」「ふりこ」「浮力」「光」「音」「電気」などの単元がありますが、出題される単元に偏りはなく、どこが出題されてもおかしくない状況です。ただし、前年に出題された単元は、次の年には出題されないことが多いです。

実験や観察をもとにした問題が多く、そのほとんどがあまり見慣れないものになっています。まず、問題文をよく読んで、実験の目的や意図をつかんだうえで解答する必要があります。

 

大問2:物質分野

物質分野では、難易度の高い計算問題が1~2問程度出題されます。「水溶液」や「金属の燃焼」の分野の基本的な計算問題を解けるようにしたうえで、過去問を使って応用問題の練習をしましょう。基本的な問題を解けるようにしてから応用問題に取り掛からないと、問題を解けないだけでなく、勉強する際に解説の文章を理解できない可能性もあります。

また、「実験方法」や「実験における注意事項」が問われることも多いです。「液体のにおいは手であおいでかぐ」などの基本事項を確実に押さえておきましょう。

 

大問3:生命分野

桐朋の生命分野の問題は非常に特殊で、ほとんどの問題が表やグラフを読み取って答える問題になっています。逆に、知識のみを問う問題は、1~2問と少なめになっています。当然、基本的な知識を身につける学習は必要ですが、それ以上に「表やグラフから何が分かるのか」を考える訓練が必要になります。基本的には過去問演習で十分ですが、さらに得点を安定させたい場合や、演習を積んで苦手を克服したい場合は、都立中学入試(適性検査)の理科分野の問題をやってみるのも手です。

 

大問4:地球分野

「天体」「地層」「地震」「天気」などからなる地球分野では、記号選択・計算・作図など、さまざまな形式で理解が問われます。各単元の基本問題ができれば7割ぐらいの点は確保できるので、苦手な単元を作らないように、まず自分の苦手を認識し、穴を埋めていきましょう。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントを残す

*