一橋大学の国語は他の大学の問題と比べ特殊だと言われています。また、配点はそこまで大きくなく、他科目の方を優先的に行う必要はありますが、1、2点を争う大学入試の中で、国語もしっかりとりたいところ。特殊な問題とはいえ、きちんと対策すれば取れるので、手を抜かずやりましょう!
一橋国語の問題構成
一橋大学の国語は、大問3つで制限時間が100分です。大問は
大問1: 現代文(評論)
大問2: 近代文語文、現古融合文、古文など
大問3: 要約問題
となっています。
得意不得意の差はありますが、一般的に点に難易度は
大問1>大問2=大問3 となっているため、大問2、3で点を稼ぎたいところです。
時間配分としましては、各大問に30分ずつ割り当てて、残りの10分については、自分の得意不得意に合わせて割り当てると良いでしょう。
各大問の内容と対策
では各大問とそれぞれの対策法を見ていきましょう!
大問1
大問1は現代文で、評論の問題です。文章の内容自体は難しいものではありませんが、問題は少し難しいです。
設問の内容としては、小問1に漢字の書き取りが5問、小問2に語句の意味(出ない年もある)、そして小問3〜5(2問だけの年も)で論述問題といった感じです。
小問1、2はそこまで難しいものではなく基本問題と言えるので、確実に取りたいところ。
だが、難しいのはその次の論述問題。
一橋国語の論述問題は、説明問題や理由を答える問題が多く、典型的な論述問題と言えるでしょう。ただ、字数制限がとても厳しく、単に要素を入れるだけではなく、解答の核を押さえる力、要約する力が重要です。特に要約力は大問2、3でも重要なので、一橋国語を攻略するカギとなります!
また、近年、最後の論述問題は、文章から抜き出すのではなく、自分で考えて答える問題がよく出ます。これについては、文章を全体的に理解した上で考える必要あるので、難易度が高くなっています。
論述問題は結構難しく、正直なところ、完璧な解答を書くことは厳しいです。最低限の要素を押さえて部分点をしっかり確保していきましょう!
大問2
大問2は近代文語文や現古融合文、古文などがでます。古文が出る頻度は低いので、あまり勉強しなくなりがちですが、今年の入試では、古文が出たので、対策しておくと良いです。
文章の言っていることが分かれば、解ける問題が多いので、きちんと読めるようにしておきましょう。特に、漢文の単語、句法は近代文語文によく使われるので押さえておきましょう。
たいてい、小問の最初の方は、単語の意味や、現代語訳の問題が出ます。ここは基礎となる部分ですので、しっかり単語を覚えておくことが大事です。それに加えて、文章の流れから自然な訳になるようにする力も必要です。
それ以降の問題は、論述問題となります。「○○」とはどういうことなのか、全体的に□□についてどのようにすべきと文章では言っているか、といったような問題が多いです。文章を全体的に見て、どの要素を解答に入れれば良いか考えながら答えましょう。
大問3
大問3は200字の要約問題。200字あるので案外字数には余裕があります。要約は、文章から抜き出せばよく、ある程度テクニックが通用するので、ここで点をしっかりとりましょう!
やり方としては、
①全体を読みながら、重要なところに線を引く
(1段落に1つあると良い。ただし、例示だけ書かれている段落などは線を引かなくて良い)
②線を引いたところを改めて眺める
③段落同士の流れを理解する
④下書き用紙に書いてみる
⑤補足・修正を行う
⑥解答用紙に写す
でやってました!
重要なところは
・逆接(しかし、ところが など)
・結論、言換(つまり、すなわち、まとめると、結果として など)
・転換(ところで、では、さて など)
から始まる文が多いです
逆に要約で不要なところは、
・例示(例えば など)の文章
・引用(○○によると など)の文章
・一般論を語る文章(もちろん… など)
などがあります。
また、ここで大切なのは、重要だと思った部分に線を引いた後、ただ要素を盛り込もうとしないことです。本文での流れを、要約文でも同じように反映することを意識しましょう!
要約は出来ているかどうかが自分だけでは判断が難しいため、積極的に先生に添削してもらいましょう。
以上、一橋大学の国語の対策法でした。このブログが多くの人に役立ってくれると嬉しいです。ここまで読んでくださりありがとうございました!