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武蔵中学校 2021年 塾対象入試説明会レポート

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武蔵高等学校・中学校の2021年度入試についての、塾・出版社対称入試説明会・意見交換会が、

2021年2月16日(火)にオンラインで開催されました。

こちらで先生方がお話になった内容を簡単にまとめていきたいと思いますので、

受験を検討されている方はぜひご参考にしていただければと存じます。

*過去問の具体的な内容には触れないようにしますが、一部問題の内容が推測できるような内容が含まれます。

これから過去問に取り組もうとしている受験生がご覧になる場合はご注意ください。

 

0,校長先生より挨拶

始めに校長先生よりご挨拶がありました。

イヤフォンのトラブルで、冒頭数秒を聞き逃してしまいましたが、

・記述問題の採点を楽しむという武蔵独自の文化

・コロナ禍での受験

についてのお話がありました。

 

1,国語の入試講評

続いて各教科の入試講評に入っていきます。

まずは国語科の小池先生より国語の入試問題に関しての講評がありました。

小池先生は主に古典を担当されていて、私の時は源氏物語を題材にユニークな授業を展開してくれて、

私が古典が好きになったきっかけの先生でもあります。

 

話がそれましたが、国語は今回「嗅覚」を題材にした論説文でした。

まず、物語文を出すか評論分(説明文)を出すかはその年ごとに判断しており周期性はない、とのこと。

 

その後、各問についての、出題意図、受験生の出来についての講評がありましたが、詳細は割愛させていただきます。

全体的に、傍線部の前後をまとめる問題は得点率が高く

一方で具体例と筆者の意見を絡める問題、比較的広い視野が必要な問題は得点率が低い、という印象でした。

 

また今年の問題では、本文中の穴埋め問題が出題されてことと、漢字が独立小問として出題されたことが例年と違っておりましたが、それぞれについて

本文の穴埋め問題→対義語の知識を読解に応用できているかを問う問題。対義語、類義語の知識は読解に大いに役立つため、そこを問うたとのこと。

漢字の独立問題→本文中の漢字だと、出題が限定され難易度が低くなってしまうため、難易度の高い漢字も出題するために独立問題にしたとのこと。それでも3割超が漢字を全問正解していたとのこと。また、漢字については文字が汚くても極力読み取るようにしているが、丁寧な字を書くように心がけてほしいという点を強調されていました。

今後この傾向が続くかはわかりませんが、武蔵が類義語・対義語といった知識や、漢字を重要視していることが伝わってくる内容でした。

いくら記述がメインだからと言って、これらを軽視せずの学習していきたいです。

 

2,社会の入試講評

次は加藤先生から、社会の入試講評がありました。

私は加藤先生から直接習ったことが、残念ながらありません、、

 

今年の社会は「新聞」を題材にした問題でした。

新聞は社会に興味を持ち、社会の情報を収集するのに優れた題材であるにも関わらず、

近年は情報の取りどころがインターネットに偏りすぎてしまっていることへの問題提起として出題されたということです。

 

各問題に目を向けてみると、本文の内容をしっかり読み取れば解答できる問題や、単純な知識問題は比較的得点率が高くなっていた印象。

基礎知識は歴史の問題となったいました。

一方、後半のグラフの読み取り問題や、考察問題で差がついたようです。

グラフは単なる読み取りではなく、考察が必要になっているため、本文の内容も加味しつつまとめる必要がありました。

 

全体として書きやすい題材だったためか、白紙答案が減少し、平均点も高めだったとのこと。

また記述中の誤字や、字が汚い場合の採点についてですが、減点対象になると明言はされなかったものの、

相手に伝わりやすい答案を心がけてほしいとのこと。

字の丁寧さと得点は概ね比例する傾向があるということです。

 

3,理科の入試講評

続いて川端先生から、理科の入試講評がありました。

川端先生は物理を担当されており、万年筆でレポートを書かせることで有名でした。

毎週のように実験かレポートがあるため、毎週楽しみながらも苦しんだ覚えがあります。

 

さて、理科の問題は

1⃣温度計の原理

2⃣河川のフィールドワーク

3⃣袋問題(お土産問題)

でした。

1⃣に関しては、最近はデジタルの観測機器に頼ってしまう傾向が強いが、

アナログな観測機器の原理や工夫を知ったうえで使いこなすこともまた重要だということで、

デジタル化へのアンチテーゼとして出題された問題です。

社会と出題の意図が似ていますね。

問題の内容としては、比較的平易な計算問題と、温度計の工夫を考察させる問題でした。

以外に計算で差が付き、考察問題も一部差がつく問題があったようです。

 

2⃣は日常の中で見られることをテーマとしており、もっと日常生活の中で様々なことに興味を持ってほしいというメッセージだと思われます。

問題の内容としてはこちらもそれほど突飛な出題ではないものの、問題文をしっかりと読んで、出題者の意図を読み取ることが出来たかどうかで、

大きく差が開いたようです。

日常生活の様々な知見を総合して考えること、問題文をしっかりと読むことの重要性を強調されていました。

 

4,算数の入試講評

最後は友利先生より、算数の入試講評がありました。

友利先生は多分、私と年次がかぶっておらず、教え子から名前を聞いたことはありますが、

お話を聞くのは今回が初めてでした。

 

1⃣は助走

14年ぶりの計算問題と、仕事算の標準的な問題。

計算問題が答えが、634/2021となるなど、正当に行き着いた受験生の緊張がふっと楽になるように設計したとのこと。

今回の中ではかなり平易な問題なので確実に得点をしたい大問。

 

2⃣は速さの問題。

問題文の読み間違いが目立ち、7割近くがほとんど点数をもらえなかったとのこと。

問題文を正確に読み取ることが非常に重要

問題文がちゃんと読めていれば、完答できていた受験生も多いとのことだったが、

個人的な感想として、問題文をしっかり読めていても(1)から着想がやや難しく、面を食らった受験生も多かったと思う。

 

3⃣は多角形の問題。

(1)は正答が多かったものの、(2)、(3)はかなり出来が悪かったとのこと。

実際完答できたのは1割程度とのこと。

個人的な感想としても、(2)は気づけるかどうか、という要素が強く、時間内に解き切るのは難しい印象。

 

4⃣は展開図をもとにした書き出しの問題。

(1)は非常に正答率が良く、(2)も書き出して何とか正当に至っている人が多かった。

問題文をしっかり読んだうえで、たくさん手を動かしてみることが重要

一方(3)、(4)はほとんど正解者がおらず、また(3)は解けていないが、(4)が解けているという人が散見された。

正式な手続きを踏んでいないが、その場合も点数を与えたとのこと。

個人的な感想として、(3)は時間内に正確に書き切るのはほぼ不可能だと思う。

しっかりと部分点をとれたかどうかが重要であったと思います。

 

全体を通じて、去年より難化したが、平均点も想定の範囲内だったということです。

 

5,最後に

最後に、副校長の高野橋先生より挨拶がありました。

高野橋先生は数学科の先生で、頭脳明晰な方として知られていた方でした。

私は高野橋先生の幾何のテストで目も当てられない点数を取った記憶があります、、

 

さて、全体の講評として、今年はコロナの影響もあってか、

都区内など近隣の受験者が多かったこと、

また昨年比微減の584名の応募のうち、コロナ禍にも関わらず574名が受験したとのことでした。

全体的に記述のレベルが高い受験生が多かったとのことでした。

 

 

説明会の内容は以上となります。

上記内容に関する質問や、武蔵対策などで相談がある場合にはぜひご相談ください。

 

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