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桐朋中学の社会

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桐朋中学の社会の特徴と勉強法

 

基本情報

大問3題(地理・歴史・公民から各1題ずつ)

試験時間30分、60点満点

 

全体的な特徴

年度によって多少ばらつきはあれど、一言でまとめるなら易しいと言えます。

近年やや知識重視によってきているものの、「基本事項さえおさえれば高得点が取れる」という方針に変化はありません。知識については、広く浅くで十分に対応できます。

基本事項をおさえたうえで、その知識をうまく運用して答えるということが出来れば、大半の問題を解くことが出来るでしょう。(当たり前ですが、すべての問題が解けるわけではありません。)

合格するためには、60点中少なくとも40点、出来れば50点前後の点数を取っておきたいところです。

また、他科目との兼ね合いも考えれば、勉強時間をそこまでかけずに高得点を取りたい教科になります。

(当記事が効率的学習の一助となれば幸いです)

 

分野別の特徴と対策

ここから、各分野の特徴とそれにあわせた対策を書いていきます。

 

地理

出題形式;記号、語句中心。

内容:①日本各地域の特徴、②日本と関連の深い世界の国々

 

①日本各地域の特徴

日本の様々な地域の特徴が様々な切り口で問われます。

したがって、これだけやっておけば大丈夫、というものはありません。

全分野をざっと学習しながら「基本的な考え方」をみにつけたうえで、「各地域の特徴」を丁寧に学習していく必要があります。

 

「基本的な考え方」とは例えば、

・太平洋側は夏、日本海側は冬降水量が多い(国土に関する考え方)

・鮮度が大事なものは大都市近郊で生産される(農業に関する考え方)

・日本の交通網は大都市を中心に整備されている(運輸に関する考え方)

などで、

「各地域の特徴」とは例えば、

・愛知県はトヨタがあるから第2次産業の就業人口割合が高い

・千葉、茨城は東京の近くだから様々な種類の野菜で生産量が多い

・香川県の小豆島ではオリーブの生産が盛ん

などです。

 

「各地域の特徴」は、ランキングまで覚える必要はありませんが、3つ目で挙げたようなピンポイントの特徴をおさえておくと有利になる問題も出題されます。

(ランキング形式の問題が出題されるため、ランキングまで細かく覚えることを推奨している対策本・ブログが散見されますが、その必要は全くないと断言しておきます。)

 

また、大都市(特に首都圏)を中心に、その位置を正確に把握していないと解けない問題が出題されやすいため、名前だけでなく、地図で位置も確認しておきましょう。

(新幹線が通る都市は入念に確認しておくべきでしょう)

 

②日本と関連の深い世界の国々

日本と関連の深い世界の国々のことが問われます。

日本との関連で問われることが多いため、エネルギーや食糧など輸入に頼っているものを中心に、どのような国に頼っているのか特徴とともに整理しておきましょう。

(これもランキングまでは覚える必要はありません。)

また、世界の主要都市については、場所と名前を一致させておさえておきましょう。

 

歴史

出題形式:記号、語句中心。最初の1題が必ず時代順序を問う問題。また最後に数行の記述問題。

内容:①出来事の縦の繋がり、②出来事の横の繋がり

 

①出来事の縦の繋がり

最初の1題に代表されるように、何がどのような順序で起きたかをおさえる必要があります。

学習する際は、たくさん知識を詰め込むのではなく、

ある出来事について、何が原因で起き、何に繋がったか、

という流れをおさえれば十分です。

細かい年号までを覚える必要は基本的にはありません。(代表的なものは覚えておきましょう)

また、記述では、ある出来事の影響をまとめる問題が頻出であるため、

因果関係をおさえる形での学習は記述対策にもつながります。

 

②出来事の横の繋がり

また、横の繋がりも抑える必要があります。

細かい知識を覚える必要全くありません。ただ、基本事項について、語句とその内容を覚えるだけでは不十分で、

ある出来事について、それが起きたのはどのような時代で、他にどんな出来事があったか、

という形で抑えていく必要があります。

 

公民

出題形式;記号、語句中心。最後に3~4行の記述問題がある。

内容:①基本知識、②現代社会への関心

 

①基本知識

憲法・社会保障・国連など様々なテーマの基本知識が問われます。

細かい知識が問われることもありますが、配点はさほど高くないため、

どの分野が出題されても大丈夫なように万遍なく学習しておきましょう。

 

②現代社会への関心

時事と絡め、現代社会が抱える様々な問題に対して関心を持っているかを問われます。

例えば、女性の社会進出・少子高齢化・夫婦別姓などが取り上げられています。

日々、新聞やニュースに関心を持ち、様々なテーマについての一般論を知っておくことが極めて重要になります。

最後の記述では、

・表やグラフを比較して何が読み取れたのか(その際、何かしらの「割合」に注目することが多い)

・そこから何が言えるのか=一般論

という形で答えを作ることになるので、一般論をしっておくことで有利になるでしょう。

※記述問題は同様の形式の問題を探すのが難しいので、過去問対策をしっかりとやる必要があります。

 

まとめ

長くなってしまったので、まとめます。

 

ポイントは、

勉強時間をかけずに高得点を取る

こと

 

そのためには、

地理:「基本的な考え方」を身に着け、あとは地域の特徴を丁寧に学習

歴史:基本事項について、出来事の因果関係と同時代に何があったのか、をおさえる

公民:基本知識を暗記する。時事問題に興味を持ち、過去問で記述対策を入念にやる

という形がおすすめです。

 

この記事が、読者の方の桐朋合格の助けとなりますように。

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