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大手塾に通わないで中学受験するときのポイントは?

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個別指導塾フォルテ塾長の北山です。
いつも当塾のブログを読んで頂きありがとうございます。

中学受験を考えているご家庭では、一度は大手塾に通うことを検討されたり、通わないまでも大手塾の情報を調べたり、とういう方がほとんどだと思います。
多くの方が大手塾を選ぶ(だからこそ大手なのですが)中で、あえて大手塾に通わない選択をされた方には下記のような事情を抱えた方が多いのではないでしょうか。
・大手塾のような大きな負担を我が子に強いたくない
・中学受験もさせたいが、好きな習い事も続けさせたい
・中学受験をすることにしたが、スタートが遅くついていけるか不安

この記事は、上記のような事情を抱え大手塾に通わないで中学受験をされる方、あるいは今後中学受験を考えている方に特に読んで頂きたい内容となっております。

上記のような事情のために大手塾に通わないという選択をされた場合、上記のいずれの事情であったとしても、
他の多くの受験生よりも勉強に時間を割けない(割かない)
ということになります。

したがって、効率よく勉強すること、がより一層求められることになります。
そのために必要なポイントを3つ紹介していきます。

ポイント①:志望校を早く決め、学習内容を絞る

中学受験と一口に言っても、大学入試の共通テストのように全員共通の問題を解くということはまずありません。
学校毎に求められている人物像が異なるため、それを反映した入試問題も驚くほどに違います。
大手塾のカリキュラムは、どんな学校であっても合格を取れるように、全分野をくまなく学習していきますが、
誤解を恐れずに言えば、必要のないことに多くのエネルギーを割いていることになります。
効率よく学習を進めるためには、志望校を早く決め、それに合わせた学習内容を選択し、集中的に取り組むことが重要です。
学習内容を絞るのには勇気が必要ですし、何より過去問を丁寧に分析していく必要があります。

実際に学習内容を絞り方として、下記のような例があるので参考にしてください。
・社会では、細かい知識を聞かれないので、問題集の基本問題だけを学習する
・理科では、生物の知識問題が問われないので、そこは学習しない。
逆に、必ず出題される中和については完璧になるまで繰り返し学習する。

ポイント②:宿題以外のところで学習量を確保する

大手塾に通っていると、毎週膨大な量の宿題が出され、大半の子が日々宿題に追われており、
家庭でやることがなくなってしまう、ということはほとんど発生しません。
一方で、大手に通わず学習内容を絞るという選択をした場合、
家庭で何をやればいいのか分からない、という事態が発生しがちです。

本当にやるべきことがない場合は全く問題ないのですが、そのようなケースはほぼ存在せず、
以前やった分野の復習など、宿題として課しづらいがやった方がいいこと、は多々あります。

したがって、「時間があればやること」を決めておくことが必要でしょう。
ただ、これも何となく決めるのではなく、①に基づいて決めていくことが必要です。

ポイント③:模試の結果を数値で評価しない

大手塾に通わなかった場合に出てくる大きな不安材料として、自分の成績が分かりづらい、というのがあります。
そして、事態をますますややこしくするのが、模試を受けたところで好成績を取りづらい、ということです。

大手塾の子たちは、普段受けている授業が模試の内容に直結しているため、実力以上の成績が出ます。
一方で、学習内容を絞って学習を進めている場合、学習していない分野や、志望校とは違う形式の出題があるため、好成績を取るのは至難の業です。

したがって、返却された模試の結果を偏差値や合格可能性だけで評価することは間違っていて、
模試の問題と過去問とをよく照らし合わせたうえで、出来ていた方がいい問題でどれくらいできていたのか、あるいは出来ていなかったのか、を丁寧に評価していく必要があるでしょう。
(大手塾に通っている方も、同様の評価をされた方がよいと思います)

子供に対するフィードバックの仕方を間違えてしまうと、自信を喪失してしまうことに繋がりかねないので注意が必要です。

さて、大手塾に通わないで中学受験をするときの3つのポイントを紹介しましたが、
学習内容を絞る、模試の結果を細かく分析する、などは、なかなかご家庭で実行するのは難しい内容ですので、
お困りの時は、お一人で悩まず信頼できる塾にご相談されるとよいかと思います。

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