ブログ

中学受験失敗談、あの時こうしておけば… その1

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

はじめまして。

個別指導塾フォルテ、講師の丸山です。

 

こども・保護者・塾が、全力を尽くして臨む中学受験ですが、

合格する人がいる一方で、

残念ながら不合格となってしまう人もいます。

私の場合は後者であり、第一志望の中学校に通うことは叶いませんでした。

 

いったい何が合否を分けたのか。

私の中学受験時代の失敗を振り返ると、

「あの時こうしておけば…」と思わずにはいられない、

いくつかの重要なポイントがありました。

この記事では、それらのうちのひとつの原因と解決策を考えてみたいと思います。

 

 

小学四年生の四月、地元の大手塾の受験コースに入りました。

親にうながされ、「自分の意思希望とは関係のなく」受験勉強が始まったという感じです。

それまで友人と遊んでいた時間の多くが受験勉強に充てられ、

突然強いられた塾中心の新しい生活に不満を感じていました。

「遊びたい」

この気持ちは、結局6年生の冬頃まで消えず、

受験勉強に対する意欲の妨げになりつづけてしまいました。

 

ここでの問題点を一般化すると、

こどもが序盤の環境の変化を受け入れられていないのに、

それを放置したことにあるといえます。

親子できちんと話し合って、

「受験勉強する意義」が「遊ぶこと」以上であることを、

こどもに納得させることが重要でした。

 

とはいえ、「あなたの将来の役に立つのよ」などと

保護者が中学受験の有用性をいかに熱弁したところで、

こどもは人生経験が少なく、将来をイメージする力が乏しいため、

この方法での説得は容易ではありません。

 

ではどうすればよいのか。

その最も効果的な方法は「褒める」ことなのではないかと考えています。

こどもが「遊び」で得られなくなった快感を、

「褒められる」ことで得られる快感で補ってあげるのです。

 

この際に重要になってくるのが、何を褒めるか。

「過程を褒める」と「結果を褒める」の使いどころと効果は大きく異なります。

 

「過程を褒める」は、勉強の習慣化に大きな役割を発揮します。

たとえば

「宿題をちゃんとやって、偉いね。」

「30分、よく頑張ったね。」

「分からないことを先生に質問してきたんだ!すごいね!」

このような声かけが、こどもの受験勉強に対するネガティブな印象を払拭して、

主体性や集中力を育みます。

 

「結果を褒める」のは、勉強の積極性を高めるのに効果的です。

たとえば

「小テストで満点取れたの?すごいじゃん!」

「クラスで上位〇番に入ったんだ⁉さすがだね。毎日がんばったもんね。」

このような声かけの際は、

「過程を褒める」とき以上に強く褒めてあげることがポイントです。

そうすることで、「次回はこれより悪い成績をとるわけにはいかない」という

気持ちが芽生え、継続性をもたせることができます。

 

努力を認めてもらえてうれしい。だから続けられる。

成果を認めてもらえてうれしい。だから続けたくなる。

このような好循環が生まれれば、「褒める」作戦は成功といえるでしょう。

 

 

私の両親は共働きで忙しく、勉強している過程に居合わせることが難しかったので、

「過程を褒める」ことはあまりありませんでした。

 

だからこそ、「結果」にフォーカスしすぎているようでした。

「結果」を重要視しすぎると、

「〇番以内に入らないとダメよ。」「偏差値〇より下だったらゲーム禁止ね。」

というような、相対評価に固執した声かけをしてしまいかねません。

叱咤激励をする際は、相対評価ではなく絶対評価を基準にすることをお勧めします。

 

 

私の中学受験を振り返ると、

中学受験する家庭に知っておいてもらいたい「こどもの失敗」と「保護者の失敗」が、

どちらもたくさんありました。

機会があれば、他のものも共有したいと思います。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントを残す

*