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穎明館中学校の入試傾向

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今回は、八王子市にある人気の私立共学中高一貫校:穎明館中学校の入試の特徴について解説します。

 

穎明館中学校の入試日程

穎明館中学校には複数の入試が用意されています。ひとつずつ見ていきましょう。

 

【第1回】

試験日:2月1日

  • 「一般入試」4科目(国語・算数・理科・社会)
  • 「グローバル入試」3科目(国語・算数・英語)

※①と②の両方を受験することはできません。

※募集人数は、①②合わせて50名です。

 

【第2回】

試験日:2月2日午前

「一般入試」4科目(国語・算数・理科・社会)

募集人数:60名

 

【第3回】

試験日:2月2日午後

「一般入試」2科目(国語・算数)

募集人数:30名

 

【第4回】

試験日:2月4日

「総合入試」2科目(総合Ⅰ<国語・社会>・総合Ⅱ<算数・理科>)

募集人数:30名

 

【帰国生】

試験日:1月5日

「帰国生入試」3科目(国語・算数・面接)

募集人数:10名

 

 

入試問題の特徴と対策

次に、入試問題の特徴とその対策に関してご説明します。

なお、第1~4回の入試問題は、当然問題の内容は異なりますが、問題構成や要求される能力は変わりませんので、教科ごとに解説します。

 

【国語】

小説

配点:45点

設問数:10問程度

 

論説

配点:45点

設問数:10問程度

 

漢字

配点:10点

設問数:5問(書き取り)

 

特徴

大問1の小説では、登場人物の心情に関する問題を中心に、情景描写やごく、表現に関する問題などが出題されます。

大問2の論説では、主題と論拠に関する論理を問う問題を中心に、語句や表現、文法に関する問題などが出題されます。

小説、論説文の問題ともに記述問題(20字~60字)が3、4題あり、学校ホームページによると配点も高めに設定しているようです。また、記号選択の客観問題や空欄補充、同一表現、対比表現を見つける抜き出し問題など、幅広い設問を予定している、といった記載もあります。

 

対策

国語の勉強は、まず漢字・語句の語彙学習と多くの文章に触れることが重要です。そうすることで、文章を早く読み、何が書いてあるか、まとめる訓練を積み重ねる力が鍛えられます。具体的な対策として、日々読書、文章を読むことと良いでしょう。物語・小説だけでなく、新聞や雑誌、そして国語の問題集の文章を数多く読み、解釈していくことで、理解する能力を養うことが大切です。

 

 

 

【算数】

1.計算

設問数:4~5問

答えのみ解答

 

2.小問

設問数:4~5問

答えのみ解答

 

3.大問

設問数:3~4問

答えのみ解答

 

4.大問

設問数:3~4問

答えのみ解答

 

5.大問

設問数:3~4問

途中の計算、考え方、図なども解答用紙に記入

 

※設問数は全部で18問程度課され、配点はほぼ均等になっています。

 

特徴

主に直観力、処理能力、計算力といった力を試す問題が出題される傾向があります。

内容的には、

・約数、倍数といった整数の問題

・割合、比、平均、速さに関する数量問題

・平面図形、立体図形の問題

・つるかめ算、仕事算、過不足算など特殊算といわれる問題

・規則性の問題、場合の数の問題

など、いろいろな分野からかたよることなく出題されています。

一行問題は標準レベルのオーソドックスな問題が中心ですが、後半の大問にはやや難度の高い問題が見られます。

 

対策

直観力、 処理力、 計算力を養うためには、多くの入試問題をていねいに解くことが、結局1番の近道です。数多く解いていくと、解法に慣れていきます。慣れていないと感じる場合は反復して解きなおすことも必要です。

また、小設問をヒントに問題の意図を見抜いて次の小設問に取り掛かることがポイントです。日頃から意識して問題演習して、誘導に乗る経験を積んでおきましょう。

最後の大問では途中式を記述する必要があるため、簡潔にまとめて記述する練習もしておきましょう。

 

【理科】

特徴

化学、物理、生物など、多くの分野から偏りない出題が見られます。

実験・観察の結果から考察する問題が多く、語句を記入したり、記号を選択したりするだけでなく、計算問題、記述問題、絵を描く問題など、多彩な形式で出題されるため、思考力が求められる問題もあります。

 

対策

実験・観察自体に関連した問題が多いため、常日ごろから、実験・観察に気を配ることが有効です。動植物のスケッチをしてみたり、自分で実験の結果をまとめてみたりすることで、

教科書の内容にとどまらない問題に対応できるようになります。

基本的な知識や計算などは確実に解けるのはもちろんですが、思考力を試す問題になれるために、過去問で練習することは必要でしょう。

 

 

 

【社会】

地理

設問数:10~17問

配点:30点

 

歴史

設問数:10~17問

配点:30点

 

特徴

基礎基本の定着を確かめる問題が中心です。

短文の記述問題が大問ごとに1問ずつ計2問の出題がみられます。

漢字指定があるため、都道府県名、県庁所在地、省庁名、憲法の主な条文、歴史上の重要な人物名などをひらがなで書いても点は与えられません。

 

対策

地理の頻出内容としては、

・都道府県の特色についての説明文からその都道府県名を答えること

・統計表から、あてはまる産物・製品などや都道府県名を答えること

・地図から、その地域の自然環境や産物、人々のくらしについて答えること

といったものがあります。

 

歴史では、人名や年代を丸暗記するだけでなく、

・人物の業績だけでなく、その人が生きていた時代の特徴をまとめること

・出来事のなぜ(原因)とその後どうなった(結果)のかをまとめること

・遺跡や歴史的建造物、仏像、絵画などの文化財の写真や絵をよく見ておくこと

などで対策しましょう。

 

 

 

【英語】

 

(1)小問

設問数:10問程度

4つの選択肢から空欄補充の問題

 

(2)小問

設問数:5問程度

正しい文になるように並び替える問題

 

(3)小問

設問数:5、6問程度

適当な会話文を選ぶ問題

 

(4)大問

設問数:4、5問程度

メールや広告などから読み取る問題

 

(5)大問

設問数:5~8問程度

長文読解問題

 

特徴

文法,話法,並べ替え,会話文,広告やメールなどの読み取り,総合長文読解,英文和訳など、多様な問題が出題されます。

リスニング,自由英作文はありません。

 

対策

実用英語技能検定3級レベルの問題が出題されます。

英単語や英文法の暗記だけ、または、英会話だけにかたよらない勉強が必要です。

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