学校情報

国学院久我山中学校の入試傾向

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国学院大学久我山中学校は、東京都杉並区久我山にある中高一貫の私立校です。

特徴としては、男女別学校である点です。授業は男女の特性に合わせて別々に行いますが、行事や生徒会活動は共同です。入試に関連した事項では、男女で出願できるクラスが異なり、募集人員の数も違うので注意が必要です。

 

 

今回は国学院大学久我山中学校の入試の特徴について解説します。

(学校が公表している入試情報や過去問を解いて分析した結果をまとめたものです。

今回の情報源でもある学校のホームページは、入試情報が豊富に掲載されているので、ちょっとでも受験を考えている方は、ホームページの閲覧もお勧めします!)

 

 

【基本情報】

クラス:男子一般、女子CC、男子・女子ST

試験日:男子一般・女子CC  第1回 2月1日午前・第2回 2月2日午前

男子・女子ST  第1回 2月1日午後・第2回 2月2日午後・第3回 2月5日午前

 

試験科目:男子一般・女子CC  第1回、2回 4科目(算数・国語・社会・理科)

男子・女子ST 第1回、2回 2科目(算数・国語) 第3回 4科目(算数・国語・社会・理科)

 

試験時間・配点:

男子一般・女子CC 国語50分(100点)・算数50分(100点)・社会40分(50点)・理科40分(50点)

男子・女子ST 第1回、2回 算数60分(150点)・国語50分(100点)

第3回 国語50分(100点)・算数50分(100点)・社会40分(50点)・理科40分(50点)

 

国学院大学久我山中学校では、クラスによって試験日程や科目数が異なります。問題の内容も、STは男子一般・女子CCと違います。STはより思考力に重きを置いた問題が出題されます。また、STの第1回、2回は算数の配点の比重が高くなっていることも特徴です。これらの違いは、STの設置目的である国公立大学に現役合格するためだと公表されています。

 

【入試問題の特徴】

まずは男子一般、女子CCの問題です。

難問奇問が出ることはなく、基礎力が身についていれば解ける問題が多いです。科目にかかわらず、しっかり問題文を読み何を問われているのか考えて取り組むことが必要です。また、漢字や計算練習を日々習慣づけ、確実に解ける問題を取りこぼさない努力が大事になってきます。

では、科目ごとの傾向に移ります。

 

<国語>

大問1…説明文 大問2…小説/随筆 大問3…漢字、語句

学校側が聞く力を大切にしていると公表している通り、問題文で問われていることを考えて解く力が試されます。普段からしっかり問題文を読むようにしましょう。さらに選択肢の問題は例年似たような問われ方になっているので、過去問の挑戦を強くお勧めします。時間配分にも気をつけながら、数年分の過去問を解いてみることで、必要な力が培われます。

出題構成は大問3つです。大問1は説明文で小問が6つほどです。そのうちの1つは記述問題で配点が10点と比重が高いです。記述問題への解答はしっかりと問いに答えるだけでなく、文末の処理にも気をつけましょう。「だから」「こと」などのように問いに対して適切な文末になっているかも重要視されます。大問2は小説または随筆で、大問1と同様に小問が6つほどあり、そのうちの1つが記述問題です。大問1のような対策をしましょう。大問3は漢字や語句で、配点が30点です。レベルとしては漢検5級相当ですので、満点が狙えます。確実に解けるように日頃からことわざや慣用句、漢字の勉強をしておきましょう。

 

<算数>

大問1…小問4つ四則計算 大問2…小問つ(図形2題) 大問3…文章問題 大問4…文章問題(記述3題)

基礎的な問題が多く出題されます。確実な計算力や公式の正確な理解が必要です。

大問1は計算問題です。素早く正確に解くことが大切です。計算は日々の練習が大事なので、早めに手を打っておきましょう。大問2は基本問題で、どの単元も出題される可能性があります。幅広く基本問題をきちんと身につけ、苦手をつくらないようにしましょう。大問3、4は文章問題です。問題文をよく読み工夫して解く力が求められます。少し複雑なものもあるので、取り組みづらく感じるかもしれません。問題文を読んですぐに理解できなくても、図や表で与えられた情報を整理してみるクセをつけましょう。さらに大問4の最後の小問3つは、答案が記述式で求められます。答えとなる値が出なくても、計算式や考え方を記述することで得点になります。記述対策は、何かしら書いてみることからやってみて下さい。基礎的な問題が解けるようになったら、過去問に挑戦をし、記述の仕方や時間内に解く練習が合格のカギです。

 

<社会>

大問1…総合問題 大問2…地理・歴史融合問題 大問3…歴史

図や表、写真や絵などの情報が多く提供されて目立ちますが、教科書レベルの基礎的な知識が身についていれば解ける問題です。ただし、年号などの重要事項を単に暗記するのではなく、他の事柄と関連づけて考えられるのかが問われます。答案を記述形式で求められる問題が数問出されるので、自分の考えを自分の言葉で表現する練習をしておきましょう。また、国学院大学の附属校として、歴史分野の問題が多く見られます。

大問1は先生と生徒の会話形式で問題が進みます。会話文の内容を自分の知識につなげ、考えて解く問題です。もしくは、問われていることが全く事前の知識を必要とせず、会話文をよく読み内容をしっかり把握できれば、解答できるようになっています。知らないと言って諦めるのではなく、問題文を最後まできちんと読み、考えてみることが大事です。大問2はこれまで日本各地がまんべんなく出題されています。教科書レベルの知識を身につけておきましょう。大問3は歴史の問題です。基本的事項を中心に問われますが、単なる暗記では対応できません。暗記に取り組む際には、前後の出来事の関係を理解するようにしましょう。さらに理解を深めるためにも、関連のある図や表、グラフ、地図などの資料に触れておくと良いです。

 

<理科>

大問1…小問10つほど 大問2…物理 小問4つほど 大問3…化学 小問4つほど 大問4…生物 小問4つほど 大問5…地学 小問4つほど

教科書レベルの基礎的知識が必要です。さらに見慣れない問題が出題されるため、問題文をよく読んで考えて解く力が試されます。図やグラフから規則性などを読み取って解く力をつけておきましょう。また問題文で与えられた情報を整理する力も必要です。過去問を使い真新しい問題でも気負わず取り組む練習をしておきましょう。

大問1は教科書レベルの基礎的知識が穴埋め形式で問われます。知っているはずの知識を使い素直に答えられる問題です。取りこぼしのないようにしましょう。大問2から5はそれぞれ物理(エネルギー)、化学(物質)、生物(生命)、地学(地球)からまんべんなく出題されます。偏った知識を問われることはなく、与えられた資料や問題文の内容をよく理解することが大切です。教科書レベルの知識が身についたところで演習問題に取り組み、その場で考えて解く練習をしましょう。

 

 

次に男子・女子STの問題です。主な傾向は男子一般、女子CCと変わらず、基礎力が身についていれば解ける問題が多いです。ただし、男子一般、女子CCと比較して以下3点の特徴があります。これはより思考力を問う問題に重点が置かれているためです。

 

1、国語の問題で文字数が多い。

(文字の多い文章をスピーディーに内容理解できるかが問われます。ただし、聞かれる内容はオーソドックスなものです。大問1は3000字以上の文章、大問2は4000字以上の文章です。その他の構成は男子一般、女子CCと大きく変わりません。)

2、算数では四則計算の問題がなくなり、文章問題が多くなる。

3、社会や理科でも知識を問う問題よりも考えて解く問題が多い。

 

対策としては基礎的な知識を身につけ、過去問などの演習を積むことです。基本的な問題を素早く正確に処理し、残った時間で考える問題を落ち着いて解く流れができれば、合格間違いなしです!

 

 

国学院大学久我山中学校の入試分析は以上になります。

合格目指して頑張って下さい。応援してます。

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