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早稲田中学校の入試傾向

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今回は早稲田大学の系属校である、早稲田中学校の入試の特徴について解説します。

 

早稲田中学校の入試の概要

早稲田中学校の入試は、第1回と第2回の2種類があります。

 

【第1回】

試験日:2/1

試験科目:国語・算数(各50分・60点満点)社会・理科(各30分・40点満点)

募集人数:200人

 

【第2回】

試験日:2/3

試験科目:国語・算数(各50分・60点満点)社会・理科(各30分・40点満点)

募集人数:100人

 

 

早稲田中学校の入試問題の特徴と対策

次に、入試問題の特徴とその対策に関してご説明します。

 

【国語】

大問1. 小説

配点:30点

問題数:6~8問

 

大問2. 説明文、随筆

配点:30点

問題数:6~8問

 

特徴

大問1の小説では、登場人物の性格・心情を読み取る問題を中心に、文脈の把握を確認する問題、慣用句や熟語、漢字などの知識を確認する問題が出題されます。また、大問2の説明文、随筆では、文章の構成や要旨の把握を確認する問題を中心とした読解力を試す問題を中心に、慣用句や熟語、漢字などの知識を確認する問題が出題されます。

 

対策

問題数は一般的であるものの、長文の読解力を試す問題が中心となって出題されており、かつ設問の内容の幅が広いため、読解問題にいかに対処するかが重要となります。読解力を養うためには日々の読書はもちろん、馴染みのないテーマを扱う説明文を読み解くため、新聞を読んだり国語の教材・過去問に取り組んだりする際に、文の流れや論旨を把握する練習を積むことが効果的です。

 

【算数】

  1. 小問集合

設問数:3題

整数の性質や濃度、割合と比や速さといった分野から出題されます。

 

  1. 小問集合

設問数:3題

平面図形の角度や面積、立体図形の体積や表面積の分野から出題されます。

 

  1. 大問

設問数:3~4題

和差算やつるかめ算、場合の数などの応用問題が出題されます。

 

  1. 大問

設問数:3~4題

速さと比や規則性などの応用問題が出題されます。

 

5. 大問

設問数:3~4題

平面図形や立体図形の範囲から出題されます。

 

特徴

小問集合である大問1、大問2には基礎を確認する問題が多く出題され、大問3以降にて応用問題が出題されています。本校の入試問題には平面図形・立体図形の問題が全体の約4割超と多く出題され、大問5は図形の移動・回転や複数の立体図形が組み合わさるなど、より複雑なものが出題される傾向にあります。

 

対策

大問3以降の応用問題に関して、頻繁に出題される範囲を重点的に勉強するほか、誘導が丁寧な問題もみられるためそれぞれの問いの関連性を意識して問題に取り組む必要があります。また、平面・立体図形の問題の対策として、特に図形の移動・回転、切断の問題に取り組む際に、自身である程度正確な図を描き、図形の大まかな形や特徴を捉えられるようになる練習が必要です。

 

【理科】

特徴

分野としては、「生命」「物質」「エネルギー」「地球」からそれぞれ大問1つ、約25点ずつ出題されます。「エネルギー」の分野に関して、てこ・滑車や電気・磁石の問題が多く出題されているものの、ほかの分野に関しては様々な範囲から満遍なく出題されています。

 

対策

それぞれの大問に約5問ずつと、問題数がかなり多いため、30分という限られた時間の中でスピードを意識し問題を解き進める必要があります。さらに、各分野にて、複数の表・グラフからデータを読み取る問題が出題されるため、長い説明文や表・グラフから必要な数字を読み取る練習が必要です。また、「物質」の分野に関して、ほぼ毎年水溶液に関する問題が出題されているため、水溶液の飽和量、濃度などを求める計算に慣れておく必要があります。

 

【社会】

特徴

「地理」「歴史」「政治」の分野で構成される大問が3~4つ出題されます。「歴史」の配点が他の分野と比較すると多少高めではあるものの、バランスよく出題されています。また、歴史的な資料や地図、説明文を用いた出題が多くみられます。

 

対策

資料を読み解く必要のある問題が多く出題されているため、スピードを意識して問題に取り組む必要があります。「地理」の分野では日本の各地域と産業が多く出題されるため、気候などの自然条件と産業の結びつきを意識した学習が有効です。また、「歴史」の分野では文化史・外交史が多く出題されるため、時代の流れを意識し、各時代における文化・外交に関する知識を整理しておく必要があります。

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