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大手塾で伸びないのは当たり前!?大手で伸びない子の特徴とは

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私は今まで集団授業が中心のいわゆる大手塾、少人数制の塾、家庭教師と様々な形で生徒を指導してきました。

その経験を踏まえて、大手塾で伸びていく子の特徴と、伸び悩んでしまう原因、またその解決策などを書いていきたいと思います。

あくまで大手塾を批判する意図はなく、また私個人の経験になりますので、一意見としてご参考にしていただければ幸いです。

 

▼大手塾のメリット、デメリット

 

SAPIX、早稲田アカデミー、日能研、といった大手塾の多くは

集団授業が中心です。

 

これらの大手塾は

・合格実績があるため安心できる。

・施設、カリキュラムが充実している。

・同レベルの子と切磋琢磨できる。

といったメリットがあります。

 

一方で

・わからない部分を質問しづらい

・宿題や課題を自分で管理しなければならない

・その結果、授業について行けなくなる子も多い。

といったデメリットもあります。

 

▼大手塾に合う子供、親の特徴は?

 

大手の塾で着実に伸びていく子の特徴としては、

①授業内容をしっかり吸収出来て、分からないことも積極的に質問できる

②宿題、課題を自分でできる

の2点があげられると思います。

この両方ができる子が大手塾では伸びるように感じます。

これらができる子たちは、授業の中で『理解』し、宿題をこなす中で『定着』、

というステップを踏めるため成績は伸びていきます。

 

積極的に質問できる子というのは活発なタイプの子が多く、

一方宿題や課題を管理できる子は、真面目なタイプの子が多いです。

 

全く別のタイプの力が求められるため

これらを小学生でどちらもできる子はなかなかいないと感じます。

ですので、大手塾に通っていて伸びないというのは、

多くの子にとってある意味当たり前なのです。

 

子供の力だけで大手で伸びていかない場合であっても、

大事になってくるのは大人、特に『親』のサポートになります。

というのも、親が分からない部分を教え、宿題や課題を管理してあげれば、

実はある程度補ってあげられるからなのです。

 

しかしながら、親が徹底的に管理しすぎると親子関係の悪化を招いたり、

子供にとって自宅が心休まる場所ではなくなってしまい、

精神的に追い詰められる子も出てきます。

また、『やらされる』という気持ちが高くなってしまうと、

勉強や受験そのものに対するモチベーションが下がってしまう子も多いです。

 

そのため適度に子供たちを管理することが必要になりますが、

これが非常に難しいです。

 

またそもそも昨今は共働きが多く、

十分に子供を見てあげられないご家庭も多いでしょう。

 

▼『転塾』という選択肢

 

では、親が十分に子供の勉強を見てあげられないが、

子供が授業について行けない場合はどうしたらいいのか。

 

1つの答えとしては『転塾』があります。

サポートの手厚い塾や、少人数で見てくれるような塾に代えることです。

実際、以前勤めていた少人数制の塾にも、現在の個別指導塾フォルテにも、

大手塾からのいわゆる『転塾組』がかなりいらっしゃいます。

 

転塾例:暗記が苦手なA君

やんちゃなA君は、頭の回転が速く算数は得意ですが、

漢字や、社会、また理科の生物分野など細かい暗記がとことん苦手。

このままでは、算数以外が伸びないと判断し転塾を決意されました。

転塾後は、つきっきりで暗記の指導を行います。

・必ず毎日決まった時間に暗記に取り組み、習慣化してしまう

・こまめに小テストを行い、小テストで点数が取れたことを、先生・親が褒めるようにする

たったこれだけのことで、暗記に対する姿勢は改善され、

元来の頭の回転の速さも手伝ってどんどん伸びていきました。

 

転塾例:算数が苦手なBさん

暗記は真面目にコツコツこなせるが、算数が苦手なBさん。

授業内でわからないことがあっても、先生には質問できず、

次第に授業についていけなくなってしまい、転塾を決意。

Bさんの場合は、そもそも計算力が不足しており、

・問題を解くのに時間がかかってしまう

・時間をかけて解いても答えが合わない

ことによって算数に対する苦手意識が助長されてしまっている状態だと感じました。

そこでまずは基本に立ち返って計算力向上に努め、

算数に対する自信を取り戻してもらうことを目標に指導を進めました。

 

個別指導塾や家庭教師では、それぞれの個性に合わせて指導プランを組んでもらえるため、

苦手科目が苦手なまま放置されてしまうことがないというメリットがあります。

 

▼『併塾』という選択肢

 

しかしながら、個別指導や家庭教師では、

周囲に同レベルの子が多数いる大手塾と比べて競争意識が低くなってしまい、

そのことが勉強への取り組む姿勢の悪化につながってしまうケースもあります。

 

そこでもう1つの選択肢となるのが『併塾』です。

個別指導塾や、家庭教師に大手塾のサポートを依頼することです。

金銭的、時間的な負担はどうしても大きくなってしまいますが

分からない部分は質問ができるようになりますし、

宿題や課題のサポートをしてもらうことができます。

また、苦手な分野が出てきたら対策をすることもできます。

さらに塾によっては個別で志望校対策をしてくれる場合もあるでしょう。

 

併塾によって自由な時間が無くなってしまい、精神的に追い詰められてしまうケースや、

塾に二つ通っていることの安心感から自宅学習を疎かにしてしまうケースもありますが、

併塾は大手塾についていくための有効な手段となっており、

実際併塾を検討される方も多くなってきています。

 

では、『転塾』、『併塾』先はどのように選ぶべきなのか、

次の記事で書いていきたいと思います。

続きはこちらでご確認ください。

併塾、転塾先の決め方は?個別指導塾と家庭教師を徹底比較

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