武蔵小金井駅周辺の学校の過去問分析として前回まででは
中央大学附属中学校の入試問題をご紹介しました。
今回は中央大学附属高校の過去問分析を行っていきます。
数学
出題形式
1⃣に小問が様々な分野から10問程度、2⃣以降は関数や、図形、数に関する問題などが出題される。
解答はすべて答えのみがきかれ、式や考え方などの記述は求められない。
出題傾向と対策
1⃣では非常に単純な計算問題が複数出題されており、また関数・図形・確率などの問題が出題される。
いずれも基本レベルの問題のため、標準的な問題集をこなしていれば対策としては十分だろう。
2⃣以降は関数もしくは図形の問題が必出で、あとは整数など数の性質に関連する問題が多く出題されている。
1⃣の問題よりは難易度の高い問題も含まれているが、難問といえるほどの問題はほとんど出題されていない。
対策としては、標準的な問題集をやりこんでから過去問演習をするだけで充分であろう。
関数・図形の問題が苦手な場合は別途対策をしたほうがいいかもしれない。
同校の数学は問題の難易度が高いわけではないが、その分合格点が高くなる傾向がある。
そのためむやみやたらと難しい問題を解くのではなく、平易な問題を確実に正答するようにしたい。
式や考え方は求められないが、日ごろから式を書いてケアレスミスや計算ミスがないかをチェックしながら問題を解く癖をつけたい。
英語
出題形式
1⃣リスニング
2⃣~4⃣長文
5⃣~7⃣文法関連
8⃣英作文
となっていて毎年大きな変更は無いようである。
出題傾向と対策
同校の最大の特徴は長文の長さであろう。内容や語彙レベルは平易だが、非常に長い長文を読む必要がある。
制限時間内に解き切るためには、前から後ろに読み下す、速読の練習が必要になる。
過去問や長文問題集を使って、長い長文を早く読む練習をしよう。読むスピードを上げる対策として、リスニングで長文を聞くこともおすすめである。リスニングでは返り読みができないため、必然的に前から順番に理解していく癖がつき、また話者のスピードに強制的に合わせられるためである。同校はリスニングも出題されるため、一石二鳥の対策となるであろう。
以下は大学受験生向けに書いたリスニング対策の記事であるが、参考にしてみてほしい。
上述の通り同校は長文の配点が高めであるが、文法の対策もおろそかにしてはならない。
長文の中でも文法の知識が問われることもあるうえ、後半の文法問題はしっかり勉強していれば短時間で高得点を目指せる内容である。
そのため、文法をやりこむことによって得点の底上げができるだけでなく、長文問題に割く時間を増やすことができる。
文法対策としては、王道の4択問題から、整除英作など様々な形式で問われるため、文法書をやりこんで様々な形式に慣れておきたい。
また配点としてはやや低くはなるが、英作文も出題されている。
英作文は他人に添削してもらうことが必須なので、添削を通じて文法的なミスのない英文を書けるようにしよう。
国語
出題形式
毎年文章2題の出題である。論説文1題と物語文1題の出題が多い。
漢字が5問程度出題され、独立した題問はないが言葉の知識を問う問題もしばしば出題されている。
記述問題はほとんど出題されず、記号問題と抜出しの問題が出題される。
出題傾向と対策
中学受験と同様に、文章が非常に長く、問題数が多いことが最大の特徴である。
記号問題、抜出問題ともに難問は見られないが、
記号問題は選択肢の文章が長いことが多く熟読を必要とし、
抜出問題も本文を精緻に読む必要があるため、非常に時間がかかる。
文章のテーマとしては論説文は『芸術論』『数学論』『社会学』など様々である。
小説はやや古い年代のものからの出題が多くなっている。
対策としては
とにかく『長い文章を読むのに慣れておくこと』が重要になる。
過去問を解いて短い時間に大量の文章を読み、時間内に問題に答える練習を繰り返すといいだろう。
問題演習が不足する場合には、同校の中学入試問題も参考にしてよい。
高校入試に比べてやや問題文は短く感じられるものの、出題形式は非常によく似ている。
制限時間を少し短くして解いてみるとかなりいい練習になるだろう。
また、入試までまだ時間がある場合には、読書をたくさんしてほしい。
様々なテーマの論説文や、最近のはやりだけでなくやや古い時代の小説などを読んでおくと、
試験対策になる。
いかがだったでしょうか。
本記事を参考に中央大学附属の対策を進めてみてください。