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小学生で英検は取得すべき?小学生で英語を学ぶ思わぬ落とし穴とは

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皆さんはいつから英語の学習を始めましたか?

私の場合小学生の頃に少しだけかじっていたものの、本格的に英語の学習を始めたのは中学1年生でした。

人によって異なるとは思いますが、中学生から英語の学習を始めた方が多いのではないかと思います。

 

しかし最近では、2020年に小学校での英語学習が必修化され、

また英会話が小学生の習い事ランキングで常に5位以内に入るなど、

「小学生から英語を学び始める」人が大変多くなってきています。

 

それに伴って、中学受験でも

英語で受験できる学校や、英検を持っていることで優遇が受けられる学校が増加してきています。

 

この記事では中学受験という観点から英検を取得する意義と、

小学生から英語の勉強を始めることにより陥りやすい落とし穴について書いていきたいと思います。

 

小学生で英検を取得する意義

中学校での英語学習の先取りになる

ベネッセ教育総合研究所のデータによると、英語が苦手だと感じている中学生は全体の6割を超え、

男子中学生の一番嫌いな教科の1位となっている年が多くなっています。(女子は数学が1位である年が多い)

さらに英語が苦手だと感じるようになった時期としては、66%もの人が「中学1年生」と答えており、

中学生活の序盤で英語で躓いてしまう生徒が多いことがうかがえます。

 

初めての外国語の学習に戸惑い、わけがわからないまま苦手意識だけが募っていく。

 

小学生のうちに英語の学習をしておくことで、少なくとも英語学習自体に抵抗はなくなり、

このような事態に陥るリスクは低減できると感じています。

 

高校受験の準備になる

高校受験や大学受験では、英語は必須の科目になります。

そのため、早くから英語の勉強を始めて、英語を得意にしておくことで、高校受験を有利に進めることができます。

実際に個別指導塾フォルテにも、小学生のうちから高校受験を見据えて英語に勉強をしている方もいらっしゃいます。

 

個別指導塾フォルテがある、国立市や小金井市の周辺には、

国立高校をはじめ、立川高校や国分寺高校、武蔵野北など非常に優秀な都立高校が多くなっています。

これらの学校に合格するためには、中学の内申点を上げ、入学試験でも高得点をとる必要があります。

その準備としても、小学生から英語を勉強するのは有効といえるでしょう。

 

中学受験で使用できる

最近は、英語を試験科目として選べる学校が登場したり、英検を持っていることで優遇を受けられる学校が増えてきています。

 

例えば、武蔵野大学中学校では、算数・国語・理科・社会に英語も加えた5科目から2科目を選択する形で入試が行われます。

また、英検準2級以上を取得している場合は英語の試験は90点が保証され、3級の場合は70点が保証される、という仕組みになっています。

また大妻中野中学校では、算数・国語・英語の3科目で受験できるコースがあり、英検準2級取得の場合は英語試験が免除、2級を取得の場合にはなんと筆記試験免除で面接のみ、となっています。

(年によっても変わるため、最新の入試情報は必ず各学校のホームページをご覧ください)

このほかにも、英語で入試を受験できるようになっている学校も増え、英検の級によって優遇が受けられるケースが増えてきています。

 

そのため、英検を取得しておくことで、一部の中学入試が有利になることは間違いないです。

一方で、今後増えていくことが予想されるものの、英語受験や優遇を設けている学校はほんの一部にすぎません。

さらに、優遇を受けるためには多くの場合3級や準2級といった高い級が必要となります。
(3級は中学修了レベル、準2級は高校中級レベル)

 

そのため、まずは志望する学校に英語受験や英検の優遇があるのかどうかを調べておくことが肝要です。

その上で、英語を受験に使うことが得策かを考えましょう。

個人の状況にもよりますが、すでに英語の学習を積んできている方、または小学校4年生以下であれば英語の使用を検討してよいと思います。

特に小4以下の方であれば、中学受験を有利に進めることもでき、中学に入ってからの準備もできるので、英語を勉強しておくのは有意義だと考えています。

一方、5年生以上の方の場合、4科(国語・算数・理科・社会)でもやることが非常に多いので、英語をやるよりも4科に集中したほうがいいことも多いです。

 

英語を中学受験で使うべきかは、個人の状況によっても異なりますので、迷われる方はぜひご相談ください。

 

小学生で英語を学ぶ落とし穴

小学生で英語を学ぶことは、上述の通り多くのメリットがあります。

一方で、注意しておかなければならない点があるので、ご紹介いたします。

 

体系的な学力が身につかない

最近このような問い合わせが増えるようになりました。(個人を特定できないように、内容を一部改変しております)

 

☑小学生で英検3級まで取得したが、中学の英語の授業についていけない。

☑話したり、聞くのは得意だが、読み書きが苦手。

 

なぜこのようなことになるのでしょうか。

英語では4技能(読む、書く、聞く、話す)が重要とされます。

小学生で英語を学ぼうとすると、どうしてもこの4技能のうち「聞く」と「話す」がメインになる傾向があります。

 

「読み、書き」をするためには、単語を覚えたり、文法を覚えたりといった、面倒な机の上での学習が必要になります。

一方、「聞く、話す」は、先生や友達と楽しく学ぶことができます。

さらに、将来役に立つのは、「読み、書き」よりも、「聞く、話す」だとする世の風潮も相まって、このような傾向が強いと感じます。

 

しかし、「聞く、話す」というのは感覚的な部分が大きく、定期的に英語に触れている状態なら維持されますが、

中学受験など何らかのきっかけでそれが中断されてしまうと衰えるのも早いです。

また中学に入ってからはまず文法や単語を学ぶケースが多くなっており、

初めのうちは、小学生の時に学んだ「貯金」で感覚的に理解ができてしまうがゆえに、文法や単語の学習を疎かにしてしまい、

その結果内容が難しくなるにつれて、中学の勉強についていけなくなる、という状態に陥る場合があるのです。

 

 

小学生から「英文法」の学習を

では、中学生になってからも通用する体系的な英語力を身に着けるにはどうするべきか。

フォルテでは、小学生のときから、英文法の学習をしっかりと行うべきだと考えています。

英文法とはいわば英語のルール。まずはこのルールを学習すべきだと考えています。

 

将来役に立つのは「話す、聞く」なんだからそれを優先すべき、とか

小学生の頭が柔らかいうちに英語的な感覚を伸ばすべき、とか

英検ではリスニングで点数を稼ぐのが最も効率が良い、など

様々な意見があるかと思いますし、それを否定する気もありません。

 

しかし、フォルテでは中学で英語を学んでいく時と同様に、英文法を体系的に学んでいくことが、英語力を伸ばす再現性の高い方法だと考えております。

英語のルールを知ったうえで、ルールに従って書いたり、聞いたり、話したりすることを学ぶのが、英語を母語としない我々の正攻法だと思っています。

 

もし、英語学習に悩みを感じていたり、英語学習を始めてみたいと思う方は、ぜひご相談ください。

 

大学受験生向けに書いた記事になりますが、英文法の重要性について書いた記事がございますので、ご参考にしていただければ幸いです。

【英語攻略法】英文法のススメ

 

 

 

 

 

 

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