教育情報

東京多摩地区の中学受験事情②

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個別指導塾フォルテは多摩地区に開業して3年

様々な受験生を見てきた経験をもとに、

多摩地区の高校受験・中学受験の特徴について考えてみたいと思います。

 

ズバリ結論から入ると、

多摩地域の中学校・高校の入試の特徴は、

 

コツコツバランス型の子に有利

 

となっています。

 

中学受験・高校受験どちらもバランスよく継続的に努力できる子が有利な入試になっています。

どうしてそう言えるのか、見ていきましょう。

 

①大学附属中学が充実

早稲田実業・中央大学付属・明治大学付属・法政大学付属・成蹊大学付属・日大附属など

多摩地区には優秀な大学付属の中学校が数多くあります。

 

全体的に、大学付属の中学校の入試問題の傾向は、

出題範囲が広くてレベルは標準的(簡単ではないが見たことがあるような問題)です。

 

大学付属の中学校の入試問題では、

「突き抜けた頭のよさや、発想力」というより、

「習ったことをきちんと身に着けていくこと」を求められます。

 

よって、「コツコツバランスよく努力できる子が有利」ということができます。

 

②難関公立高校が充実

中学受験からは話がそれるのですが、

多摩地区は優秀な都立高校が数多くあるのも大きな特徴だと思います。

だからこそ、23区部に比べても高校受験の人気が根強く、

中学受験ではなく、高校受験を選択される方が多い印象を受けます。

 

多摩地区には、都立国立高校をはじめ、立川・国分寺高校・武蔵野北・小金井北など

都内のトップ校がいくつもあります。

 

そして、

高校入試は内申点と入試の点数の総合戦です。

普段の定期テストで点数を取る必要があるだけでなく、提出物や授業態度なども評価されます。

また、内申では、美術や家庭科、音楽といった、学力以外の部分も評価されます。

 

つまり、単純に学力が高いだけではなく、

成績をとるために努力を積み上げていくことが求められます。

 

このことからも「コツコツバランスよく努力できる子有利」ということができるでしょう。

 

 

では、「集中」・「突き抜け」型の子はどうしたらいいの?

 

逆に言えば、

一度やる気になればのめり込めるものの継続的ではないというタイプの子や、

好きな科目はとことん得意だけど、

嫌いな科目はほとんどやらないという突き抜け型の子の受験には工夫が必要となります。

 

大人が環境づくりで工夫するということが肝になってきます。

 

中学受験であれば、

桐朋中学・吉祥女子中学など、思考力重視の入試を行う学校を志望校にすることや、

少しずつやる気が継続するアプローチをする、

本人のスイッチが入ったときにそこまで抜けてきていた部分をフォローするなど、

周りの大人の動きが大変重要になってくると言えます。

 

高校受験であれば、

(中学受験よりは通学圏は広がるので、)

本人の得意に合わせた私立の学校を志望するように働きかける、

得意科目から本人のやる気を引き出し、他の科目へも広げていくなど

これもまた周りの大人の動きが重要になるでしょう。

 

この記事が、子どもたちの学習と進路を考える一助になりましたら幸いです。

 

こちらの記事では受験者数のデータから、多摩地区の受験事情を読み解いています。

合わせてお読みください。

東京多摩地区の中学受験事情①

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